娘について
【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.83】
おじさんは23歳の頃に結婚し、娘が生まれましたが家庭はうまくいかずに数年で離婚してしまいました
その後も娘とは定期的に会っていました
ただでさえ、女の子が何をして遊ぶのか、何が楽しいのかわからない上に、一緒に生活していないので、会う時はいつも何がしたいのか、何が欲しいのか娘に訊いては手探りで楽しい時間にしようとしていました
一度娘が好きと言ったもの、例えば小さい頃だとプリキュアが好きで一緒に映画を観に行ったんですが、何歳ぐらいでプリキュアを卒業するのか相場がわからないので、会うたびにプリキュアの話を振ってはいつしか「いやもう観ないし」と冷たくあしらわれるのでした
娘は小さい頃から、なぜお父さん一緒に住んでいないのかとか、なぜ離婚したのかとかは、一切訊きませんでした
お父さんが一緒にいなくて寂しいとか、辛いとか、学校で何か言われたとか、そういう泣き言も一切言いませんでした
ただ一度だけ、娘がまだ幼稚園ぐらいの頃、いつものように一緒に遊んで、娘が住むアパートに送り届けた時、娘は車を降りた後アパートに戻ろうとせず、ただただ黙ってこっちを観ていた事がありました
おじさん自身も物心がついた時には両親が離婚していて、母親とは週に一度しか会えなかったので、いつも母親と別れる時は嫌で嫌でたまりませんでした
それなのに、あんなに大切な娘に対しても同じ思いをさせてしまっているというのが本当に辛くて、罪悪感でいっぱいで…
あの時の娘の何とも言えない表情は、今でも目に焼きついていて一生忘れる事はありません
娘が小学生の頃、娘の運動会を観に行きました
娘のクラスのテントに行き、声をかけると、娘は周りの友達たちに声をかけてはおじさんの事を指差して、何やら嬉しそうに話していました
あぁ、普段みんなにお父さんを見せる機会がないから、自分にもお父さんがいるよって事を言いたかったんだな。と思いました
娘には今でも、本当に申し訳なく思っています
娘が小学生の頃は、会社の先輩家族と一緒に遊ぶようになり、みんなで公園に行ったり、名護のネオパークに遠征したり、夏には糸満の市民プールに泳ぎに行ったりしました
いつしか娘にも反抗期が訪れ、父親が鬱陶しくなったり、キモいとか臭いとか言われたり、避けられたりするんだろうなと思ってましたが、中学生になってもそんな様子はなく、定期的に会っていました
その頃にはおじさんは、今の嫁さんと交際していて、いつかお互いが受け入れられるなら、嫁さんや息子を娘に紹介して、一緒に遊びにいけたらいいなと思ってました
とは言え、それを伝える事で娘を傷つけたり不安定な気持ちにさせてしまわないか心配でした
でも思い返せばおじさん自身も、高校一年生の時に母親が再婚したんですが、その時はむしろ良かったなという気持ちでした。やっぱり、親がいつまでも一人で寂しく暮らすのは嫌だし、また新しい幸せを見つけてほしいという気持ちの方が大きかったなと思い出しました
いろいろ探りながら慎重にその機会を伺い、そしてある時、意を決して娘に、再婚した事を伝えました
娘は、「良かったじゃん。おめでとう」と言ってくれました
次回に続く
♪今日の一曲
Dandelion / RIP SLYME
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