福岡県田川市での単身赴任から帰ってきた沖縄おじさんのブログ

バツイチ再婚家族もち。いろいろ経験したアラフォー沖縄おじさんの人生遍歴とたわいもない日常

諦めなければなんとかなる

【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.38】

ブラック企業を退職したあと、日雇いの登録制バイトとイベントスタッフのバイトを掛け持ちしながら職探しをしました

sanboo.hatenablog.jp

イベントスタッフのバイトでは、中島みゆきのコンサートのドア監視係や、ORANGE RANGEのライブ会場設営と撤去や、湘南乃風が出るヒップホップイベントのもぎりをやったりと、いろいろなジャンルの音楽の現場に携われて趣味と実益を兼ねた楽しいバイトでした

 

ある日、テクニカルサポートのコールセンターの正社員募集の広告を見つけました

募集要項によると、PCスキルも不要、未経験者でも大丈夫との事なので、とりあえず会社説明会に参加してみる事にしました

説明会当日、ミーティングルームで一通り会社概要の説明を受けたあと、担当の方が付き添って会社内を見学させてくれました

休憩スペースは天井が高く、開放感があり、オフィスはデスクがギザギザに配置され、ところどころフィギュアなどの小物が置かれてて、遊び心ある作りでした

そこで働く社員はほとんどが私服で、金髪や派手なピアスの人もいて、すれ違う時は誰もがこちらを見て「お疲れ様です」と挨拶をしてくれました

当時の印象としては、見た目に囚われず仕事が出来る人らが集まってる、海外のベンチャー企業みたいな会社というかっこいいイメージで、ここで働きたい!と思いました

 

入社までには筆記試験が二回、面接が二回ありました

1回目の筆記試験は計算や漢字の読み書きや文章読解力や一般知識など、学校の試験のような内容だったと思います

その後は数名ごとに分かれての集団面接で、何事もなく無事に受かる事ができました

1回目の試験の後には、2回目の試験の日程と、試験範囲の参考文書が載った案内書をもらいましたが、お金がなかったおじさんは、参考文書を買わずに2回目の試験に挑みました

 

2回目の筆記試験は、IT用語やPC知識、こういうトラブルが起きたらどう対処するかという実践的な問題で、PC知識ゼロのおじさんにとってはまったく意味不明な内容でした

WindowsのOSの種類を分けろ」という問題では、95や98や2000などの数字のやつと、MEやNTやXPなどのアルファベットのやつで分けるという、小学生レベルの回答を書いたおじさんは当然受かるわけもなく、あえなく不合格となりました…

会社からの電話で不合格を告げられた後、「再チャレンジしますか?」と、まるでクイズ番組の敗者復活システムのような事を訊かれたので、どうしてもここで働きたかったおじさんは即答で再チャレンジを志願しました

 

再チャレンジは志願したもののやっぱりお金がないおじさんは、またもや参考文書を買わずに無策で2回目の試験に挑みました

2回目の試験内容は、1回目と全く同じ内容でした。当然、答えなんか見当もつきません

どうしようかと考えたおじさんは、ふと閃いて、時間のある限り、問題を別の紙に書き写しました

試験を終えた後、予想通り会社から不合格を告げる電話がありました。そこでもまたもや再チャレンジするか訊かれたので即志願しました

次の日には、ネットや図書館で、書き写した問題の答えを調べました。そして3回目の試験まで、ひたすら同じ問題を繰り返し回答し、答えを覚えていきました

そして3回目の試験。期待通りこれまでと全く同じ問題だったので、ほぼ全て回答し、3回目にしてようやく合格する事ができました

 

2回目の面接も、6人ほどでの集団面接でした

自己紹介ではみんなこれまでの経歴を述べていたんですが、情報系の専門学校の講師やSEなど、ITやPCに関連する職業に携わっている人の中で、「前職は某ドーナツチェーン店です」と述べるおじさんは明らかに場違いな空気でした

面接官は入室した時から一切こちらの顔を見ずに、手元の資料ばかり見ていました。質疑応答では、「前の仕事を数ヶ月で辞めてますが、忍耐力がないんじゃないですか?」など、ズケズケと物を言う、感じの悪い人でした

おじさんの番になり、面接官は「全くPC知識がないようですけど、この仕事は専門的な知識が必要ですよ。それでもやっていけますか?」と訊きました。これまでの面接官の言動にイラっとしてたおじさんは、「やる気はもちろんあります。そもそも、PC知識がなくても、未経験者でも大丈夫という募集を出していたのは御社ですが、それは間違いなんですか?」と言いました

面接官は「そうですか…はい。わかりました」と言い、面接が終わりました

帰宅後、会社から合格を告げる連絡がありました

 

今思えば、事前に試験範囲の参考文書を教え、不合格でも再チャレンジさせ、全く同じ内容の試験を受けさせるのは、たとえPC知識がなくてもどれだけ勉強する気があるのか、やる気を量るもので、面接の時にこちらの顔を見なかったのは、声の印象を聴いていて、ズケズケと厳しい事を言うのはクレーム対応できる精神力の強さがあるかを量っていたんだと思います。全て、理にかなった入社試験でした

そうやって、まったくPC知識のないおじさんは見事、難関を突破し就職する事ができたのでした

 

♪今日の一曲

ウクイウタ / かりゆし58

ウクイウタ

ウクイウタ

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今日の動画

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