今更ながら漫画「寄生獣」のすごさを伝えたい
先日、ふと観返したくなって、映画「寄生獣」の前編と完結編を一気観しました
原作の漫画が大好きなので、初めて映画を観た時は原作との違いばかりが気になってしまったんですが、改めて観ると前観た時よりも遥かにおもしろかったです
そして改めて、寄生獣ってものすごい漫画だなーと思ったので、寄生獣について語り合いたい!と嫁さんに話したんですが、なんと読んだことないそうで…
しょうがないので一人で勝手に、今更ながら漫画「寄生獣」のすごいところを伝えたいと思います
『寄生獣』(きせいじゅう、Parasyte)は、岩明均による日本の漫画。『モーニングオープン増刊』(講談社)にてF号(1988年)からH号(1989年)まで全3話の中編作品として連載された後、続きの第4話以降が『月刊アフタヌーン』(同)に1990年1月号から1995年2月号にかけて連載された。謎の寄生生物ミギーと共生することになった高校生・泉新一の数奇な運命を描く。
あらすじ
ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が飛来する。その生物は鼻腔や耳孔から人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていた。自在に変形する寄生後の頭部はもはや人間のそれではなく、刃物のように鋭くもなり、鞭のようにしなやかにもなり、数名以上の人間あるいは猛獣(ライオン)ですら一瞬で殺す強さ。またこの頭部は、捕食時には全体が大きな口のようにもなる。しかし普段は人間の頭部そっくりに擬態する。彼ら「パラサイト(寄生生物)」は高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。
主人公の泉新一は、パラサイトに襲撃されるも脳への侵入を阻止し、その結果パラサイトは右手に寄生する事になり、右手にちなんで「ミギー」と名乗ります
新一とミギーが共生しながら、人間を捕食するパラサイトと人間との戦いに身を投じていくというストーリーです
寄生獣の何がすごいって、今から30年も前の作品なのに、今読んでも全く色褪せない普遍的なテーマを取り扱っているというところです
おじさんが初めて読んだのは中学か高校の頃だったので、当時は人間が捕食されるというグロテスクでダークな絵面と、寄生生物と人間との戦闘という少年誌的な一面に惹かれていたんですが、大人になって読み返すとこんなにも奥が深いテーマだったのかと驚きました
「我々はどこから来て、何のために生きて、どこへ行くのか」
とある寄生生物が自問自答する台詞ですが、それは人間である我々にも通じるテーマで、読んでいてハッとさせられます
寄生獣にはそういう、思わず考えさせられるような名言がたくさんあります
「『悪魔』というのを本で調べたが……いちばんそれに近い生物は やはり人間だと思うぞ…… 人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが わたしの『仲間』たちが食うのは ほんの1~2種類だ……質素なものさ」
「地球上の誰かがふと思ったのだ・・・生物(みんな)の未来を守らねばと」
「我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな」
「あわせて1つ・・・寄生生物と人間は一つの家族だ」
最初のうちは人間を殺害し捕食する寄生生物に対し敵対心をもっていたはずなのに、読み進めて行くうち次第にその感情が揺らいでいき、果たして何が善で何が悪なのか、そもそも善悪なんてただの主観の違いなんじゃないか?と思えてきます
そしてタイトル「寄生獣」が意味するものがわかった時、とても考えさせられる、ほんとに素晴らしい作品なんです
まだ読んだ事ない方、どうでしょう。読みたくなってきましたか?
ちなみに、10巻で完結するというちょうど読みやすい量なのもおすすめです!
この記事を読んで、嫁さんが興味をもって読んでくれる事を期待してます(←それが目的かい!)
♪今日の一曲
再びママチャリを22km漕いでKFC創業50周年を祝いに行った