それはまるで好きな子への告白のよう - 福岡県田川市での単身赴任から帰ってきた沖縄おじさんのブログ

【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.71】

2010年から、自主企画のDJイベント「踊ROCK」を一人で続けてきましたが、5年目を迎え一人での運営に限界を感じたおじさんは、レギュラーを増やして再スタートする事を決心しました

sanboo.hatenablog.jpレギュラーとして一緒にやるからには、同じ意志と方向性を共有し、続けていける仲間を選ばなくてはいけません

その条件に見合った人はすぐに思いつきました

1人は、「DJ雄獅子」ことしょうごという人です

彼は当時まだ二十代前半で、体力有り余る体育会系の若者でした

もともとはPerfume NIGHTにお客さんで来てて、そのうち踊ROCKや、おじさんがレギュラーで毎月やってたHakkin'!!にも来るようになり、いつしかDJを始めていました

好きなのはホルモン、マンウィズ、Perfume、B'zあたりかな

長身で細身でルックスが良くて、好きな曲がかかると全力で踊るその姿は観ていて華があって、彼がフロアにいるとプレイしているこっちまで楽しくなる、そんな存在でした

あと何よりも人の良さが最高でした。礼儀正しくて、愛嬌があって、真面目で、バカにもなれる。人を惹き付ける圧倒的な魅力が彼にはありました

もう1人は、「DJもんつう」

彼は当時は二十代半ばくらいで、パッと見た感じは文科系っぽい若者でした

もともとはアイドルが好きで、アイドルやアニソンのイベントに行ってたのかな？その頃はあまり共通の現場になる事はなかったんですが、そのうちでんぱ組.incの自主企画をやるようになり、気がつくとHakkin'!!や踊ROCKに来てくれて、Hakkin'!!にDJとして出演するようになりました

普段話していると割と冷めているというか、あまりテンションは高い感じじゃないんですが、いざDJをやると何とも言えない変な動きで踊ったり、プレイしているのに自らフロアに行って暴れたりと、普段とのギャップと爆発力が凄くて、観た目にも楽しいDJでした

二人とも、心から音楽が好きで、好きな音楽が流れるといてもたってもいられず、後先考えずに本能のままに楽しむという姿がとてもかっこ良くて、年下ながらおじさんは密かに尊敬していました

正直、大阪でバンドをやっていた頃やDJを始めた頃のおじさんもそうでした。プレイしている時はリミッターが外れたような気分で、めちゃめちゃ暴れて動きで魅せる事ができていたんですが、経験を積むといろいろな事が見え、気になるようになり、いつしかそういった初期衝動に駆られる気持ちがなくなっていました

彼らと一緒にやれば、またその気持ちが取り返せるんじゃないか、少なくとも自分ができなくても、彼らが自分の分まで魅せてくれて踊ROCKをもう一度盛り上げる事ができるんじゃないか、そう思い、彼らを誘う事を決心しました

以前、バンドをやっていた時の記事でも書きましたが、バンドやDJの仲間ってまるで恋愛関係のような家族のような、不思議な関係性です

sanboo.hatenablog.jp「踊ROCKのレギュラーになって、一緒にやってくれないか」と誘うのは、まるで好きな子に告白したり、家族になってくれとプロポーズするような感覚で、めちゃめちゃ緊張しました

まずはしょうごに声かけて、二人で会いました

たわいのない話をした後、勇気を出して、一緒にやらないかと伝えました

彼はとても喜んでくれて、かつ責任の重大さを感じ、覚悟を決めた顔で一緒にやると応えてくれました

その後、もんつうに声かけました

もんつうは、ステージやフロアではあんなにも感情むき出しなのに、普段はほんとテンションが低くて何考えているのか良くわからない人でした

そもそも踊ROCKの事がどれくらい好きなのか、興味があるのかすらわからないので、誘ったところで断られるんじゃないかとかなり不安でした

不安を抱えなら意を決して、「一緒にやらないか」と話したところ、もんつうはいつもと変わらないテンションで「はい」と言いました

…やべぇ、全然うまく伝わっていないと思ったおじさんはもう一度「…一緒に、踊ROCKのレギュラーとしてやってほしいんだけど、どうかな」と言いました

「はい」と無表情なもんつう

「…え、それって、いいよって意味の『はい』？」

「はい」

それはまるで、ちょっと一緒に飯食いに行かない？と誘った時の返しのような軽ーーいものでした

ちなみにそのやりとりについてはよくネタとして話しているんですが、もんつう曰く誘われた時は一応嬉しかったそうです。いや見た目全然そんな感じじゃなかったし！

こうして2016年、レギュラーが3人となり、踊ROCKは新たなスタートを切ったのでした

♪今日の一曲

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