沖縄おじさんのおすすめバンドシリーズその② UNICORN
先にことわっておきます
ユニコーンと言えばアラフォーまたはフォー世代の方々にとっては超有名でドメジャーなバンドで、今さらオススメだなんて何ぬかしてんだこのヤロ!とお叱りを受ける事間違いないのは重々承知です
けどさ…このフレーズを使うといよいよ正真正銘のオッサンだなとは思ってたけど、言っちゃうよ
最近の若者って、ユニコーンあまり知らないでしょ?
ひょっとしたら知ってる人もいるかもしれないけど、少なくともおじさんの職場にいる若い子達は知らなかったんですよ
ユニコーンが、ものすごく才能溢れるメンバーが集まった奇跡的なバンドで、どれだけ幅広くて、今でも色褪せない名曲をはるか昔に生み出してきたのか、おじさんはぜひ若者達に紹介したいわけです
なので今回は、80〜90年代に一世を風靡し、50代になった今でも絶妙の力加減で活動しているスーパーバンド「ユニコーン」を、令和世代の若者に向けて紹介します!
ユニコーンがどういうバンドなのか、まずはWikipediaの説明を見てみましょう
デビュー当初は、ビートロックの一派とされていたが、笹路正徳の弟子である阿部が新メンバー加入後のアルバム『服部』以降は音楽性は何でもありになり、ライブにも独特の寸劇が組み込まれたりするなど、バンドブームの中でも独自の活動を行った。音楽性の違うメンバー全員が作詞と作曲とボーカルを担当できるバンドでもあり、当時のバンドの中でも抜きん出た演奏力を持つバンドとも評された。
メンバーは以下の通り
②大迷惑
www.youtube.com作詞・作曲、奥田民生
恐らくユニコーンで一番知っている人が多いであろう代表曲
おじさんも今回の記事を書くにあたって調べて初めて知ったけど、実はこの曲がユニコーンにとって初めてのシングルなんですって
メジャーデビュー後、アルバム2枚を経てシングルを出すという、当時としては異例のリリースだったそうです
歌詞は、結婚後にマイホームを持ったのに、係長からの会社命令で、3年2ヶ月単身赴任させられる男性サラリーマンの悲哀がテーマになっているんですが、これを書いた奥田民生の当時の年齢はなんと24歳なんです
バンドがメジャーデビューして、アルバム2枚出して、順風満帆でイケイケの若者が、普通そんな歌詞書く?
そんな歌詞も含めて、これぞユニコーンの、民生の才能を感じざるを得ない正真正銘の名曲です
③服部
作詞・作曲、奥田民生
ユニコーンが大きな変化を遂げ、独自の方向性へ進むきっかけとなった名盤のタイトル曲
頭4つ打ちのシンプルなリズムに、もはや歌というよりは語りかけるような、メロディのないボーカル
一見、変な曲だけど無性にクセになる、ユニコーンならではの幅広さを感じさせる曲です
民生と阿部がボーカルを交互に入れ替わる曲
後半では転調を繰り返してどんどんキーが上がり、しまいには高すぎて歌えなくったと思いきや、元のキーに戻して、サビの終わりと共に唐突に曲も終わるという、なんともクセのある曲
歌詞は、幼い頃から同性の幼馴染に恋焦がれていた男性が、次第に幼馴染と親しくなり、周りから噂され隠れて逢い引きするようになり、彼への思いを断ち切れないままも女性と結婚し、子供をもうけ、歳をとり、幼馴染と死別した後、美少年とお茶を飲むおじいちゃんになったというもの
そのマニアックなテーマも凄いけど、たった4分弱の曲に、これだけのストーリーを詰め込むんですよ。凄くない?
作詞・作曲、手島いさむ
ファンからの人気も高い隠れた名曲
歌詞は、友達の女の子が自転車に乗る練習を手伝う少年と、女の子の成長とすれ違い、少年の淡い恋心を描いたもの
夏の情景が浮かぶノスタルジックな歌詞もいいけど、歌詞に負けずシンプルでノスタルジックな曲が秀逸です
曲の構成もとてもシンプルで、耳心地の良いサビがわずか2回しかなく、尾を引かれるままあっさり終わるのもまたクセになる曲
ちなみにこの曲は、いろいろなアーティストにカバーされていますが、その中でもユニコーンのトリビュートアルバムでのYUKIのカバーはいい感じのダンスポップに仕上がっててオススメです
⑥PTA〜光のネットワーク〜
作詞・阿部義晴と奥田民生、作曲・阿部義晴と奥田民生と小西康陽
当時人気絶頂だった光GENJIとTM NETWORKをパロディ化した曲
TMNそっくりの音作りにメロディラインに歌い方。パロディでこれだけのクオリティの曲が作れるのがユニコーンの凄いところですね
⑦Oh,What a Beautiful Morning
歌詞の内容は煙草や酒もほどほど、生涯で愛した女性は2人だけ、平々凡々と生きてきた老人が、病院に入院し、看護師さんによる検温や三ヶ月に一度見舞いに来る孫を楽しみにしつつも、その生涯を終えるというもの
死期を迎えた老人が、これまでの人生を振り返りつつも、「素晴らしきかな、我が人生は上々」と悔いなくその時を迎える
この歌詞を書いたのがドラマーの川西さんというのも、ほんとものすごいメンバーが集まった奇跡のバンドだと思います
「死」という重いテーマもユニコーンにかかれば、曲調は軽快で爽やかなアレンジになります
さらに死後の後奏の部分ではより一層ワクワクするような軽妙なアレンジで、誰にでも訪れる死を恐ろしいものとしてではなく、その先にも楽しみがある通過点だと思わせる。シンプルながら奥深い、本当に名曲だと思います
⑧車も電話もないけれど
作詞・作曲、奥田民生
歌詞の舞台は鎖国が解かれ、西洋の文明が入り文明開化が起きた明治時代
初めて目にした外国の女性と恋に落ちた日本人男性の、時代を切り開く恋愛模様を描いた曲
メロディも素晴らしいんだけどなんといってもこの歌詞のセンス。ほんと、どんな人生を歩んだらこんな柔軟で斬新な発想ができるんだろうと、心底憧れます
⑨雪が降る町
作詞・作曲、奥田民生
J-POPにクリスマスや冬の歌は数あれど、ピンポイントで大晦日をテーマにした曲は恐らくこの曲くらいしかないんじゃないでしょうか
せわしない年末の町並みを眺めながら、もうすぐ今年も終わるというあのなんとも言えない感覚を綴った名曲
何年か前のCOUNT DOWN JAPANで、生のユニコーンの雪が降る町を聴けたのはおじさんの一生の思い出です
⑩WAO!
作詞・作曲:阿部義晴
2009年、16年ぶりの再結成後一発目のシングル曲
メンバーの中でミュージシャンとして一番成功していて、一番多くの曲を作り歌っている奥田民生のボーカル曲ではなく、阿部のボーカル曲を復帰一発目に持ってくるあたりはさすが
しかもその民生はカウベル担当で、サビがたった1回しかない曲編成も何もかもが一筋縄ではいかないのもユニコーンならではです
曲調も歌詞もMVもおどけた感じだけど、サビのメロディーセンスやテッシーのハイレベルなライトハンド奏法はこれぞユニコーン復活という納得の一曲
以上、ユニコーンのオススメの10曲でした
今回の記事の何が大変って、文字の量もそうだけど、紹介したい曲が多すぎて10曲に絞り込むのがめちゃめちゃ大変でした
たった10曲では語れないし、復活後も名曲がたくさんあるので、これをきっかけに若い人たちや、最近ユニコーン聴いてなかった同世代の人が聴いてくれたら嬉しいです
これを読んでいるだろう同僚の是枝君。この記事書くのほんと大変だったから、ちゃんと聴いてね!!
♪今日の一曲
すばらしい日々 / UNICORN
【手作りごはんシリーズ】
納豆パスタ