はるこばーちゃんとピー助くん
【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.48】
おじさんが子供の頃、物心がついた時には既に両親が離婚していました
最初は母親の家で姉と三人で暮らしていたんですが、おじさんの事情で母親と離れ、父親の実家で暮らす事になりました
sanboo.hatenablog.jp実家にいる祖母はおじさんにとって、母親代わりのような存在でした
祖母はまだ10代の頃に、いわゆるできちゃった結婚をし、父親が生まれました。その後、5人を出産し、6人の子供の母親となりました
身長はとても小さくて、恐らく145cmもないと思います。祖父は典型的な亭主関白タイプで、仕事一筋の人だったので、祖母は小さな身体で、家事全般を一人でこなして6人の子供を育てあげました
祖母は料理が上手で、おかげで家で食べる料理はすべて美味しいものでした
おじさんが小学生の頃は、実家の1階を改装して祖母が食堂をやっていて、評判も良く、地元のお客さんで賑わっていました
余談ですが…実家の近所には、1つ歳上のヤンキーの先輩が住んでました。気分次第で、無理難癖をつけては後輩をボコるような恐ろしい暴君でした
おじさんが中学生の頃、学校で人通りのない廊下を歩いているとその先輩が現れ、ちょっと来いと呼ばれた事がありました
先輩に呼ばれるイコールボコられるのはもう確定です。最悪な日だ…と思って覚悟してたら、先輩が「やったー(お前の)家よ、食堂やってただろ?やー(お前)のおばーのかき氷、美味しかったぜ」とだけ伝えられ、無傷で釈放されました
そのときほど、心の底からおばーに感謝したことはありません
余談ついでに…父親と母親も昔、2人でパーラーを経営していました
普段はあまり作ることはないんですが、実は一番料理がうまいのは父親で、たまに腕を振るう時には毎回絶品でした
父親と母親と祖母、みんな料理がうまくて、子供の頃から家庭で美味しいごはんを食べられたのはおじさんの自慢でもあり、両親と祖母に感謝しています
祖母との事で思い出深いのが、ジーパン事件です
おじさんが高校一年生の頃、モテたい一心からファッションに興味をもつようになりました
当時は古着を好んで着ていて、スニーカーや、G-SHOCKや、アロハシャツなどのビンテージものにハマってて、中でも一番好きだったのがジーパンでした
(アラフォー世代にとってあれはデニムやジーンズやパンツなどという呼称じゃなく、ジーパンなんです)
沖縄の中部にはアメリカ人向けのショップや、米軍が払い下げた古着を取り扱ってる古着屋があり、その中で見つけた1960年代のリーバイスのビンテージのジーパンに心奪われました
膝から太もものあたりにかけてダメージがひどく、ところどころほつれていましたが、当時のおじさんにはそれもまぶしいほどカッコ良く見えました
価格は18000円もしましたが、バイト代をはたいて買いました。もちろん、そんな高価な服を買ったのは生まれて初めてです
あまりにも嬉しくて、買ってすぐにそのジーパンを穿きました。まるで自分が学校一のオシャレになった気分で、舞い上がりながら家に帰りました
それから数日後…無敵のジーパンを穿こうと箪笥から取り出すと…
ダメージ部分が丁寧に縫い付けられてました
激怒しておばーと猛ゲンカしたのは言うまでもありません
ちなみに後ほど、縫い付けた部分をすべて解いて元通りにしてくれました
祖母は、花と動物が好きでした
ベランダはいつもいろいろな色とりどりの花が咲いていて、祖母は毎日花に話しかけながら水をあげてました
鳥も好きで、おじさんが子供の頃から「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」という名前の2羽のインコを飼っていました
祖父が作った大きめの鳥かごに、毎日話しかけては餌やりをしていました
しかし、そんな祖母の愛情もむなしく、「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」はふとした瞬間に鳥かごから脱走していなくなりました
祖母は悲しみに暮れていましたが…数日経つとまた鳥かごには2羽のインコがいて、祖母が「ピー助くん、ピー子ちゃん」と呼びかけていました
おじさんが「帰って来たんだ、良かったね!」と言うと祖母は
「あれとは違うさー。新しいインコを買ってきたわけよ」との事…
それから、何代もの「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」がうちに訪れたかわかりません。何度も逃亡されては、また新たな「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」がやってくるという繰り返しでした
もちろん今でも、実家には何代目かの「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」がいます
今、実家には祖母と叔母が2人で暮らしています。叔母も動物好きで、某リゾートホテルで動物の飼育係をしています
そんな動物好きな2人が住んでいるだけあって、実家ではインコとウサギが放し飼いされています
実家に帰ると、「ピー助くん」と「ピー子ちゃん」が飛び交っていて、突然おじさんの頭や肩に止まってきます
時には、台所に立って鶏肉を炒めている祖母の肩にピー助くんが止まっているという、なんともシュールな画が拝めることもあります
日頃から2人が愛情注いで話しかけた影響で、いつしか2羽とも2人の声色を真似して喋るようになりました
今日は、ピー助くんが喋っている動画をお届けしようと思います
短いし、そんな面白いものではないんですが…
おうち時間のひとときの、微かな癒しにでもなれば幸いです
♪今日の一曲
青いカナリア / JITTERIN'JINN
沖縄おじさんの実家にいるおしゃべりなピー助くん