知られざる偉業
【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.20】
おじさんは、美人やイケメンが大好きです
街を出歩くときはいつも、歩いている人々を観察し、美人やイケメンがいないか探しています
男なので美人が好きなのは当然ですが、おじさんはイケメンも好きです
なんというか、生まれながら持ち合わせたルックスの美しさへの憧れというか、芸術品を観るような感覚というか、とにかく観てて飽きないんです
たとえ彼女がいる時でも、自然と美人やイケメンを探してしまうし、見つけたら彼女に「あの人かわいいんじゃない?」と言ってしまいます
若い頃はそれで彼女に嫌われた事もありました
けどおじさんから言わせれば、美人やイケメンは目で愉しむものであって、イコール恋愛対象とか、浮気願望にはつながらないんです
できれば彼女も、美人やイケメンを見つけたらおじさんにおしえてほしい、そしてお互いの好みを語り合いたい、と思うんですが、そう語り合える相手に出会うまではなかなか時間を要しました
あと、おじさんはランキングとか点数をつけるのが好きです
なので、会社の同僚や友人や街行く人々など、自分が目にした事がある人に点数をつけ、自分の中での美人、イケメンランキングを作るのが密かな愉しみです
そう言うと、「人を見た目だけで評価するなんてサイテー!」とか、
「人に点数つけるなんて何様なんだ。自分が点数つけられたら嫌じゃないのか」とか
「人間見た目が全てじゃない。見た目でしか評価できないなんて悲しい人だ」と言う人もいるでしょう
それは十分わかってます
まず、おじさんはそれだけいろいろな人を観察して点数をつけているので、自分がイケメンじゃない事も重々わかってます。イケメンに生まれたかったけど、こればっかりは仕方がないと、諦めています
そして、人は見た目が全てじゃないというのももちろんわかってます。おじさんがつけているのはあくまで見た目だけの評価で、いくら見た目が良くても性格など含めると魅力を感じない人も実際にいます
ただただ、見た目を愉しんでいるだけなのです。ご理解頂けると嬉しいです
前置きが長くなりましたが、ここからが本編。高校2年生の頃の話です
2年生のクラスは文系で男子が少なく、おじさん的カースト制度でいう一軍のメンバーがいない、今で言うところの草食系のクラスでした
だもんで、地味なおじさんでも学級委員になる事ができました
おじさんの高校では例年、文化祭と体育祭と学園祭は一年ごとに行われ、高校3年間でそれぞれ1つずつ参加するという仕組みになってました
2年生の年は、順番的には文化祭の年だったんですが、なぜか学校側から、文化祭ではなく新しい催しをやろうという意見が出て、初の試みとなる「舞台祭」という催しをやる事になりました
二学期のとある日、各クラスの学級委員で、玉城村の宿泊施設に一泊する「リーダー研修」というものがあり、おじさんも参加しました
そこで、舞台祭で何をやるか、企画会議がありました
前にも書いたように、おじさんの高校は部活生を頂点とする身分階級のピラミッドが存在していて、学級委員はどのクラスも一軍、二軍メンバーでした。会議をまとめるファシリテーターももちろん、一軍メンバーです
おじさんはどうしても提案したい企画があったんですが、四軍なんか参加しているのもおこがましい身分で、発言なんてもってのほかでした
ちらほら意見は出たんですがなかなか目を引くような企画は現れず、そろそろ会議が終わるという時、勇気を出して挙手しました
ファシリテーターの一軍メンバーは、意外な顔をしながらおじさんを指名しました
「あの…ミス、ミスターを決める投票をしてはどうでしょうか」
かなり勇気を出して発言しましたが、無情にもこれといったリアクションはありませんでした
やっぱり四軍の発言なんか誰も聞いてくれないな…。そう思いながらリーダー研修を終えました
それから数日後、舞台祭でやる企画がようやくまとまり、資料が配布されました
見てみると、目玉企画に「ミス・ミスター普天間」がありました
企画者の名はおじさんではなく、ファシリテーターを務めてた一軍メンバーになっていたのは言うまでもありません…
しかし、これまで普天間高校になかった「ミス・ミスター」の企画を作ったのはまぎれもなくおじさんです
後輩の皆さん、今あの企画があるのは当時四軍だった一人の地味な高校生が勇気を振り絞って発言したおかげだという事を忘れないでね!
♪今日の一曲
ちっぽけな勇気 / FUNKY MONKEY BABYS