今でもあの時の恩人を探しています。情報をお持ちの方はお知らせください
【沖縄おじさんの人生遍歴ブログ Vol.16】
高校に入り、念願だったバンドを組みました
当時はビジュアル系全盛期。とにかくバンドをやりたかったので誘われるがまま引き受けていくと、気がついたらビジュアル系のコピバンばかりやってました
ラルク、LUNA SEA、SIAM SHADE、PENICILLIN、黒夢などなど
特にビジュアル系を好んで聴いていたわけじゃないので、化粧してそれっぽい衣装着ているメンバーの中で、一人だけジーパンにシャツという普段着でライブをやってました
地元、宜野湾市にはHUMAN STAGEというライブハウスがあり、いつもそこでライブをやっていました
ミッシェルやハイロウズやサニーデイサービスやゴイステなど、そうそうたるプロのミュージシャンがライブをした歴史あるライブハウスで、最近だとモンパチの曲が題材になった映画「小さな恋のうた」のロケ地としても有名です
普通は、そんな本格的なライブハウスだとレンタル料も高く、それに伴いチケットノルマも高くなっていくんですが、オーナーの山田さんのバンドマンを応援したいという心意気でチケットは500円、ノルマもほぼなしという破格の条件でやらせてもらっていました
今思うと、本当に恵まれていたと思います。ただ音を鳴らすだけで楽しいようなガキに、お客さんを入れてステージでライブをするという経験をさせてくれて、そのためには何をしなければいけないか、お客さんをもっと集めるにはどうするべきか、いいライブをするためにはどうするのか、たくさんの事をおしえてくれました。山田さんには本当に、感謝しかありません
高校一年生の頃に好んで聴いていたのは、イエモン、ジュディマリ、友人のすすめで聴いたハイスタ、Green Day、先輩バンドがコピーしててドハマりしたRage Against The Machineなどでした
そんな高校一年生の冬、その後の音楽遍歴にとって大きな転換期となる恩人との出会いがありました
その頃、ジュディマリのコピバンをやりたいと思い、とあるバンド雑誌のメンバー募集のコーナーに手紙を送り、掲載されました
自分の好みのバンドと、どういうバンドがやりたいか、あとは年齢と住んでる地域などが掲載されたかと思います
これでメンバーが集まるかな、とワクワクしてましたが、結局手紙が届いたのは1通だけ、しかもなぜか福島県在住の一学年上の女子高生からの手紙でした
手紙の内容は
「メンバー募集に沿わない内容ですみません。
今度、沖縄に修学旅行に行く予定で、自由時間があるのでその時に話したり、案内してくれるような友達が欲しいと思って手紙を書きました。
音楽の好みが合うので、音楽の話しもしたいと思ってます。良かったら友達になりませんか」
というものでした
バンド加入希望ではなかったのは残念ですが、とりあえず返事を書き、沖縄と福島での文通がスタートしました
彼女はとても音楽に詳しくて、名前も聴いた事ないようなバンドをたくさん知ってました。いつしか、彼女のオススメのバンドを集めたオムニバステープを送ってくれるようになりました
そのテープを聴くと、どのバンドも個性的で、めちゃめちゃかっこ良くて、初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられません
その後も何度かテープを送ってくれて、どれも大好きで、彼女のおかげでいわゆる「インディーズバンド」を知り、ハマるようになりました
そのテープに入ってたバンドは
advantage Lucy、eastern youth、SCAFULL KING、SUPER STUPID、スーパーカー、SOBUT、pre-school、BACK DROP BOM、HUSKING BEE、PANORAMA AFRO、NICOTINE、noodles、POTSHOT、マイナーリーグ、YOUNG PUNCH、RUDEBONES、ロリータ18号などなど
その中でも特に好きになったのが「JELLY BELLY」というガールズパンクバンドでした
ボーカルのハスキーボイスが印象的で、メロディーセンスがずば抜けてて。あまりにも好きで、JELLY BELLYの曲が全曲入ったテープを送ってもらい、すり切れるほど聴きまくってました
しかし残念ながらJELLY BELLYはすぐに解散してしまい、これまで何度もCDを探しましたが見つかりませんでした
…と、ここまで書いてふと、ネットで探してみたらなんと!某通販サイトにオムニバスのCDが売ってるではないか!もちろん、即ポチりました。22年ぶりに聴くJELLY BELLY…。楽しみだなー。ブログ初めて良かった!
YouTubeでもJELLY BELLYの動画見つけました!かなり前のものなので音質は悪いですけど…興味ある方は聴いてみてね!→こちら
とにかく、彼女のおかげで、音楽の幅が相当広がりました。さらに、インディーズマガジンというオムニバスCD付きの月刊誌を知り、毎月購入してはますますインディーズバンドにのめり込んでいきました
彼女が修学旅行で沖縄に来た時、念願の初対面を果たしました。そこでも音楽の話をたくさんして、いろいろお店を回ったんですが、短い自由時間はあっという間に終わってしまいました
彼女とはそれからも文通は続けていましたが、高校3年生になる頃には次第にやりとりも減り…おじさんが高校を卒業して内地に行ってからは手紙のやりとりはなくなりました
そして、宝物だったテープも、祖母がおじさんの部屋を整理する時に処分してしまい、二度と聴けなくなりました
出会いから13年後、とある事がきっかけで趣味でDJをやるようになり、MIX CDを作ったりしましたが、その中にも当時彼女に教えてもらったバンドの曲が入ってます
いつか彼女に会って、あの時のお礼を伝え、あの頃のお返しにMIX CDを渡したいなと、ずっとずっと思ってます
これまで何度か、facebookやネットで彼女の事を探してみたんですが、これという情報は見つかりませんでした
名前は「大谷 芙美子」さん。昭和55年生の学年で、福島県在住だったという事しか覚えていませんが、この記事を読んで何か情報をお持ちの方、いらっしゃいましたらメッセージ下さい
♪今日の一曲
GIRL'S MIND / JELLY BELLY